ノーコードでタイの自動車業界を救え!トラッキンアプリでリサイクル部品の行方不明を阻止せよ!

ノーコードでタイの自動車業界を救え!トラッキンアプリでリサイクル部品の行方不明を阻止せよ!

日本で徐々に普及しつつあるノーコード。大掛かりな開発コストを掛けずに試作できるのは大きなメリットです。そんなノーコードが、東南アジア「タイ」でもノーコードが活躍しているのをご存知でしょうか?

今回は、タイの自動車業界の新規事業をノーコードで行う男性にお話を聞いてきました!

東南アジアで起こる”ある問題”に頭を悩ませていましたが、ノーコード開発により改善を図っているそうです。

本記事ではノーコード開発を事業展開した事例を紹介しますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

【ゲストプロフィール】
ヨシオカさん

ソフトウェアエンジニアとして企業に勤め、現在では新規事業担当者としてタイの自動車業界の企業に勤務。アプリケーション制作未経験のままノーコード「Bubble」でQRコードを活用したトラッキングシステムを開発。

タイでの自動車業界の新規事業をノーコードでスタート!

ヨシオカさん、本日はよろしくお願いいたします!
早速なのですが、現在ヨシオカさんはどちらで、何をされているのでしょうか?

現在は東南アジア「タイ」で、自動車業界での新規事業開発を担当しています。

タイですか!?海外からのインタビューは初めてなので楽しみです(笑)
ノーコード開発をするにあたり、ノーコードというツールの存在は知っていたのでしょうか?

ソフトウェアエンジニアだったので、ノーコードについてもウォッチしてたんです。

ただ、いくつか新規事業を担当しましたが、なかなかノーコードを使うタイミングがなかったです。
でも、今回の案件で活用できそうだったので周りを説得して取り入れました。

周りを説得するという行動力がすごいです…!

低コストで試作を開発できるノーコードが、とても面白そうだと思ってましたので!
どの企業も新規事業をやりたるのですが、やはり予算を大きく使えないのでノーコード開発はピッタリの手段でしたね。

部品のリサイクル事業で部品の行方不明が発生!?

新規事業ではどのような事業をされているのでしょうか?

既存の部品を回収してリサイクル先に出す事業です。
でもこれまで、この事業では大きな問題があったんです…。

え…?
問題、ですか…?

実は、運搬中に部品が行方不明になる出来事が何度か起きていたんです…。

え…!?大事な商品が行方不明になるのは、かなりマズイですよね…。

これには頭を悩ませていましたね…(笑)

その問題を解決するために、ノーコード開発はどのように活用したんでしょうか?

従来のアナログ管理の体制を完全デジタル化して管理できるようにしたんです。

リサイクル部品をトラッキングするシステムをノーコードで開発

おお!
具体的にどのようなシステムなのでしょうか!?

回収した部品にそれぞれシリアルナンバーをQRコード化して、スマホでスキャンして管理するようなトラッキングアプリを開発しました。

スマホのQRコードスキャンでトラッキングするシンプルなシステムに

トラッキングシステムはどのように使うのでしょうか?

部品を出荷するときにQRコードでシリアルナンバーを読み込み、到着したらまた読み込むという作業で管理します。

なるほど!
シンプルですが行方不明の事案が起きたらすぐ分かるし、どの部品が行方不明になったのかも分かりますね!

そうなんです。
本当は運搬で1日で着くのに、3日かかって到着したら何かあったということなのでアラートが鳴るようにも設定しているんです。

すごい!かなり改善に繋がりそうですね!
トラッキングシステムは、どのノーコードツールで開発したんでしょうか?

Bubbleを使いました。
ニーズとして、スマホでスキャンした上で、その一覧はパソコンで一覧したいというのがあったんです。だから、両方のデバイスに対応するためにWebアプリケーションの形にしました。

QRコードのスキャン機能は、Bubbleの「3rd party プラグイン」を使いました。

スモールスタートできるのがノーコード開発のメリット

GPSとかは付いているんですか?

GPSトラッキングは大掛かりになりそうだったので対応してません。
スマホでQRコードをスキャンして管理するという簡易的でスモールスタートな開発です。

でも開発していて、簡易的でスモールスタートを比較的低コストで開発できるのが、ノーコードの大きなメリットだと感じましたね

普通の開発工程だと、試作でも費用は大きくなりますもんね…。

そうなんです。
特に新規事業なんかは予算を大きく取れないので、ノーコード開発は向いてました。

クローズドされたBtoB向け新規事業であればノーコードで完結できる!?

とはいえ、ノーコードだけで完結するというのも難しいのではないですか?
いろいろと制限があるでしょうし、Bubbleはデータベースが物足りないとよく聞きますし…。

たしかに、今後事業を拡大するのであればデータベースの問題は出てくるかもしれません。

ただ、今回の新規事業はユーザー数が300〜500程度で少ないクローズドなBtoB事業ですので、Bubbleで完結できるなというのが現状です。

そうなんですね!
ノーコードで完結できるのであれば開発コストも飛躍的に大きくならずに済みますね!

そうですね。
エンジニアがいなくても新規事業の開発が完結できる仕組みを作れるのはすごく良いと思います!

タイは、ベトナムなどの他の東南アジアと比べても、オフショア開発拠点にあまりなっておらずエンジニアが不足しているので。

ノーコード開発はNoCodeCampの質問チャットで解決できた

ヨシオカさんはエンジニアをされていたので、ノーコード開発は難しく感じなかったのではないでしょうか?

いえいえ、そんなことなかったですよ!

Bubbleは「if文」や「for文」がないのが逆に難しい!?

エンジニア特有の感覚だと思うのですが、「if文」や「for文」が書けないことに少し”癖”を感じましたね。

エンジニアの知識があるからこそ、分かりにくくなってしまうという感じですね…。

そうなんです。
自分でコードや文法を書けば解決するのに、なんでBubbleでは「if文」や「for文」書けないんだって思ってました笑

「絶対この設定があるはずなのにどこにあるんだろう」が起きてしまう

やはり、エンジニアさんはコードを書く方が簡単に開発できるという思いなんでしょうか

というよりは、コードで書くような設定をBubbleの中でまず見つけないといけないところで戸惑うんだと思います。

なるほど…。これまでにない見え方です…!
エンジニアさんがノーコードを使うとかなり強いんじゃないかって思ってました。

UIを作る部分は使いやすいんですが「自分でコードを書くとこういう設定ができるから、その設定ができる部分があるはず」と思って探すんですけど、見つからないときもありました。

これはエンジニア特有の悩みかもしれないですね…(笑)

”できないこと”が分からない!

Bubble内でできることは多いのですが、”Bubbleでできる枠”から外れてしまうと急にやりづらくなる感じですね。

どこまでができて、どこまでができないのかを見極めるのは触ってみないと分からないですよね。

そうですね。
Bubbleのフォーラムを読んでも、Bubble側は「これはできません」なんて書かないので(笑)
だから分からないところを質問できるNoCodeCampの環境は助かりましたね。

ツール選定も難しかったんじゃないでしょうか?

全く分からない状態からだったので難しかったですね…。

でもNoCodeCampで分からない部分は解決できましたし、そもそもNoCodeCampに入ると、ある程度主要なツールごとにチャンネルが分かれているので、どのツールを選べば良いのかの当たりは付けられたのは助かりました。

やはり質問や相談ができる環境は大切ですね!

列車が4時間遅れるタイではノーコードが普及しやすい!?

タイでは、周りにノーコードが分かる方やITに強い方っていないんでしょうか?

タイでは、日本やアメリカほどノーコードは流行ってないんですよ。
ITをかじってる人がなんとなく聞いたことある程度です。エンジニアも不足していますし。

でも、タイはノーコードが普及しやすいと思いますよ。

え、どういうことですか…?

タイはノーコードの欠点が理解してもらいやすい?

例えば、タイの交通インフラも整備が完璧じゃないんですよ。

日本だと新幹線が30秒遅れという世界ですが、タイだと長距離列車が4時間遅れとかあるんです。

ええ!!?
それだと時間通りに目的地にたどり着けない…(笑)

そうなんです(笑)
交通インフラがそんなレベル感なので、ノーコードの欠点である動作が遅いとか制限があるとかも受け入れられやすいと思います。

エンジニアの数が足りていないけど新規事業をやらなきゃいけない!

タイはコロナ禍での失速はあるものの、そもそも東南アジア全体で見ても経済がまだまだ途上の状況です。

ですが、タイでもデジタルシステム化の需要は最近伸びてきているんです。

新規事業の立ち上げも活発で日本の高度経済成長期のような勢いがありますね

なるほど。
ただ、そんな状況下で、エンジニアが足りていない、と。

そうなんです。
弊社でもエンジニアが足りず、でも育成はコストと時間もかかるのが課題でした。

でもだからこそ、エンジニアじゃない社員がノーコードを使って開発を始められたのは、今になって思うと最適だったと思います。

いろんなリソースが足りない中でデジタル化を推進するためのツールとしてノーコードという手段は、タイには合ってると思います。

なるほど…!
ノーコード導入によるデジタル化は、今後も普及が期待できそうですね!

特にスマホのネイティブアプリはタイに最適!

あ、そうだ!
そもそもタイはインターネット使用時間世界2位なんですよ。

そうなんですか!?
そんなにタイの人たちはスマホを扱ってるんですか?

お店に行くと普通に店員さんがスマホいじってますし、暇なときはYouTubeやFacebookばかり見てますね。その光景が当たり前になってます。

すごい…!
日本じゃ絶対ありえない(笑)

LINEもほとんどの人が扱っていて業務連絡もLINEですし、常にスマホを触っているのでネイティブアプリは需要が高いですね。

IT開発は未発達ですが需要は高いので、ノーコードで比較的手軽にWebアプリを開発できるツールは普及すると思いますね。

ノーコードに限らず目的ややりたいことを持って始めてみよう

では最後に、ノーコードを触ってみたいと思っている方や、今後ノーコード開発を進めていこうとしている方に何かアドバイスをいただきたいです!

ノーコードに限らずプログラミングもそうですが、やはり目的を持つことだと思います。

目的がないと継続も難しいですし。
私もBubbleをなんとなく始めたわけではなく、問題を解決するという目的があったので開発できたんだと思います。

問題解決の内容や場合によっては、Bubbleじゃなくて他のノーコードツールだってあり得たわけですよね。

その通りです。
小さいものでも良いので、何かノーコードを扱う目的や作りたいモノをイメージして扱うと良いと思いますね。

ヨシオカさん、本日はありがとうございました!

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