【第2話:裏話付き】Nocodeツール製アプリでいわて雪まつりの復活を提案したら青天井レベルで拡大して迎えた2023年なお話

【第2話:裏話付き】Nocodeツール製アプリでいわて雪まつりの復活を提案したら青天井レベルで拡大して迎えた2023年なお話

「こんにちは、tecoです。2022年4月、神奈川県横浜市から岩手県雫石町へ移住しました。」ってところからお話が始まった前回の記事、今回の記事の前にお読み頂けると嬉しいです。2022年の反省も踏まえつつ、2023年に向けて動き出したこの続編があなたの年の始めの起爆剤(?)となれば幸いです。

前回記事

はじめに


雪まつりが激アツ!」な展開を迎えています。「何?どゆこと?雪まつり?Nocodeはどこ?」って思いますよね。冬の風物詩「いわて雪まつり」が実行委員会ごと消えてなくなったことが今回の記事の発端です。その経緯と裏話を順を追ってご紹介します。まさかアプリがきっかけでこんなことになるなんてってお話です。

おさらい

超ざっくり前回の記事をおさらいすると、「Nocodeツールで雫石町の無人直売所のマップアプリを作って農家さんと交流するようになったらいろんなお話に発展し始めたし、隣の滝沢市の畑でもコミュニティアプリを作って持っていったらやっぱりいろんなお話に発展し始めてわらしべ長者的に暮らしが楽しくなってきたぁ!」となります。農業関係につながるケースが多かったんですけど、今回は滅多に出会えない分野に広がります。もちろんきっかけはNocodeツール製アプリです。

ブルーベリーの木

前回からの流れで軽く前菜みたいなご報告です。滝沢市の畑の隅っこにブルーベリーの木を9本植えました。コミュニティアプリ「せせらぎ農園アプリ」を作った畑です。本来、この農園は日本の自然農や自然栽培といった健康志向高い系の人たちが集まるコミュニティです。無農薬の大根やら人参やらを各々が自由に育て、時には協力し合って実りを楽しむ場所なんです。けど、農園の主さん、都会っ子にしか見えないteco、あ、いや、”ナマケモノ農業×でっかい家庭菜園”を望むtecoに気遣って外来種のブルーベリーの木も快諾してくださいました。2023年の夏はまだたいして実もつけないだろうけど、ゆくゆくはブルーベリー祭を毎年開けたらなって思ってます。小鳥さんたちに食べられないように気を付けないとね。

ちょっと裏話

農園の主さん、当初は4,5本だと思ってたらしいです。が、パン屋さんと手を組んで最終的に24本植えちゃおうなんて企んでます。一応、「ここら辺一帯植えると24本いけますねぇ♪」って伝えてはいます。ちなみにパン屋さんは農園の主さん同様、自然農に詳しいtecoの師匠の一人です。

雪まつりとアプリ

ここからが今回の本題です。前回の記事にも登場した2つの町(雫石町と滝沢市)にとって大きな行事が興味深い展開を生んでいます。

雪まつり完全消滅

2022年8月:さっぽろ雪まつりは皆さんご存じかと思います。岩手県にも雫石町の小岩井農場を中心に「いわて雪まつり」という冬の風物詩がありました。が、がですよ、雪不足と来場者の減少、そしてコロナの影響もあり、雪まつり実行委員会はなんと解散を宣言して53年の歴史に幕を下ろしてしまったんです。

ちょっと裏話

数年前に開催場所を増やしイベント拡大を目論んでたらしいんです。それが裏目に出たんじゃない?って岩手県民は思ってます。分散すれば来場者も分散されるし、どこ行けば良いか分かんないし、全部回るってどうなのよってことにもなります。結局、雪まつりは消滅に至った訳です。協賛企業が撤退しちゃったというのも結構な打撃ですよね。

ペットの里との出会い

2022年9月:岩手県滝沢市に犬猫の保護施設「ペットの里」があります。Youtubeチャンネル「令和の虎」にペットの里の代表と応援団長が出演していたことで知りました。たまたまtecoの妻もトリマーで将来は保護活動もしてみたいと語っていたので興味深く観ていたんです。そしたら所在地が「滝沢市」って言うからビックリ。地図をチェックしたらホントに近いことが分かったんです。

ちょっと裏話

令和の虎」は半年ほど観ていませんでした。2022年3月の事件をご存じの方も多いかと思いますが、それが理由です。とはいえ、エンジェル投資家にプレゼンし資金調達するという起業したい人にとっては勉強になるチャンネル。せせらぎ農園にそんな事業を真剣に考えている仲間がいたんです。「参考になるから観てみたら?」と紹介しようと思い久々に観てみたら・・・最新動画が「ペットの里」の回だったんです。

応援団長:花蜜幸伸氏

世界平和の文字を背中に背負いながら、彼は「令和の虎」の投資家たちに「ペットの里」のアピールをしていました。出前館創業者で壮絶な過去をも背負う身。彼から溢れ出るアイデアや世界観は一般人tecoの脳をバグ(?)らせちゃったんです。「いわて雪まつりを復活させちゃう!?」とひらめいてしまったのでした。

代表:田中亜弓氏

出前館で花蜜氏と出逢い、ペットの里創設の夢を実現させたパワフルウーマン。投資家に物怖じすることなく、「ペットの里」の存在意義と現状を花蜜氏と共に説明し猛アピール。以前、岩手県議会議員選挙に出馬する直前までいったこともあるんですよね。彼女の行動力や強い意志が後の雪まつり実現を決定的にします。

雪まつり復活を願うアプリ

2022年10月:Youtubeで動画を観たその日にペットの里へ向かいました。まずは代表の田中さんに「”令和の虎”観ました!」とお近づきに。12万坪の敷地(東京ドーム9個分!)内には保護猫カフェ「もどき」があります。岩手山の大パノラマが魅力の石窯ピザが食べられるキャンプ場もあります。どうやら、花蜜さんも毎週末ピザを焼いているというので、さっそく”いわて雪まつり復活応援アプリ”を2日で作り持って行きました。会うなり、
いわて雪まつりをペットの里でできません?」
「いいねぇ、やりましょう!」
・・・初めてお会いしてものの数分・・・なんじゃこのスピード感?!

持って行ったアプリ「いわて雪まつりをペットの里で」 https://pets-sato-yuki.mokeruto.jp/

ちょっと裏話

実はペットの里の魅力は他にもあるんです。特にペットのための保険「ペットの安心信託」は画期的。その良さを伝えたくてアプリで応援できないかと思ってはいました。でもテーマが定まらなくて作ろうとしてもなかなか前に進まなかったんです。保険ですから下手に動くと法に触れることにもなりますし。そもそも、いつもアプリを作るためにはそれなりのワンテーマがあり、問題を小なりとも解消する最低限のアプリ作成スキルは持っていました。でも、そのスキルで組み立てられるほどのシンプルなワンテーマが見つからなかったんです。そんな時に「いわて雪まつり」×「ペットの里」という掛け算からワンテーマを導き出したのでした。内容は簡単。雪まつりを盛り上げるアイデア、開催時の問題点を解決するアイデアを集めるアプリです。

雪まつりと選挙

ちょっと時間を巻き戻します。面白いと言ったら怒られる冷や汗ものの事件もありましたので紹介します。「選挙」×「雪まつり」という掛け算が生まれました。

突然の選挙出馬?

2022年9月:突然、選挙出馬の話が持ち上がりました。tecoではなく、せせらぎ農園の主さんが滝沢市の市議会議員補欠選挙に出馬することになったんです。そりゃ応援するでしょ!ってことで、「せせらぎ農園アプリ」を作った流れで選挙ポスターや名刺のデザインを任されました。名刺は選挙には関係なく使えるようにデザインしているので選挙後も使ってくれています。この選挙ネタが面白いつながりに発展します。

ちょっと裏話

滝沢市は補欠選挙で農園の主さんに勝って欲しかったんです。補欠選挙って議員さんが辞めるなどしてその穴埋めに実施されるわけです。でも、今回の選挙は辞めたはずの議員がまた立候補するらしく。察して欲しいのですけど、当選しては困る人が立候補するお話だったんです。市の担当者も農園の主さんの立候補は願ったり叶ったりだったはずです。

冷や汗ものの選挙?

2022年10月:選挙前に事件が起こりました。実は農園の主さんが出馬を取りやめたんです。そこでふと思いつきました。「ペットの里の田中さん、県で立候補目前までいったんだから市の選挙に立候補しちゃうんじゃない?」と。で、花蜜さんに滝沢市議会議員補欠選挙のお話をちょっとしたんです。多分、その前から選挙のお話はあったかもしれませんけど、候補予定者全員の実情(というかウワサ)をある程度把握していたこともあって田中さんの出馬が濃厚に。
ところが、普通なら「応援しなきゃ!」ってなるはずなんですけどすぐにはならなかったんです。農園の主さんが再度出馬を宣言しちゃって冷や汗ものになったんです。「どっちも応援せずに静観?」的な心境でした。

ちょっと裏話

もし二人とも選挙に出馬してしまうと困ることがあったんです。そう、票が割れちゃうんです。1議席しかないし。そうなると当選して欲しくない人が勝っちゃうってお話も可能性としては大きくなるんですよね。組織票ってやつです。でも安心してください。農園の主さんは改めて辞退しました。田中さんを応援する側に立つ英断をされたのでした。

選挙の公約が秀逸!

2022年11月:農園の主さんの選挙ポスターは幻に終わりましたけど、「ペットの里」の田中さんの選挙ポスターが秀逸でした。公約が2つ書かれていました。1つは命を大切にする日本一の都市を目指すこと。もう1つはたきざわ雪まつりを開催すること。そう、当選したら雪まつりを公金を使わず開催するって宣言してるんです。っていうか、当選するでしょ。余裕で滝沢市民の心を掴むでしょ。で、結果はもちろんのこと当選でした。

ちょっと裏話

よくよく考えたらこの公約って超ビッグな広告ですよね。大胆というか、理に適っているというか。なのに花蜜さんったら「選挙、当選できるかなぁ。心配」ってポロリな一言。tecoは余裕で当選しちゃうと思って選挙前日まで選挙自体忘れていました。そして本当に雪まつりは動き出すに至るわけです。

大きな裏話

「いわて雪まつり」を巡って、「ペットの里」と「小岩井農場」はどうなっていったのかをお話します。tecoの想像も含まれますからあくまで物語としてお楽しみくださいませ。

「いわて雪まつり」はNG

2022年10月:雪まつりへ向けて動き出しました。ところが「いわて雪まつり」という言葉が使えないというトラブルに見舞われたんです。雫石町役場に「使用は控えて欲しい」と返答されたからです。冷静に考えればそうかもしれません。53年も続いた冬の風物詩です。岩手県民には馴染みの言葉だし、協賛してきた企業も多数あります。言葉自体が全国区と言えるかもしれませんし。「いわて雪まつり」という言葉が使えれば、多方面でかなり有利なことは想像できますけど混乱も生まれそうです。使えないのは仕方のないことなのです。結局、12月頃に「ALLいわて雪フェスティバル」というタイトルが決まり、何とかスタートラインに立てました。

雫石町と「小岩井農場」

2022年11月:ネットに衝撃の記事が出ました。「”いわて雪まつり”の後継イベント”雫石冬フェスタ”開催」。えっと、ちょっといいですか!?「いわて雪まつり」は使っちゃダメよと言っていた雫石町。しかも10月の時点で実行どころか検討委員会もなにもないって話だったんですよ。なのに突然の復活でこの記事。そもそも、いわて雪まつりは「小岩井農場」の「小岩井かまくら」が始まり。外部から見たらヒッチャカメッチャカの後に歴史に幕を下ろされた感じなのに、突然雫石町から委託されての復活劇。イルミネーションがメインのイベント「銀河農場の夜」が定着し出したのになんかスッキリしないって思ってるのはtecoだけでしょうかね。

雫石町と「ペットの里」

2022年11月:雫石町の議員さんと町民による懇談会(報告会)が雪まつり復活記事の直後にたまたま開催されました。ちょうど良いので雪まつりについて「至った経緯と採算とコンセプト」に絞って聞いてみました。答えは・・・まぁ置いておいて、最後に「たきざわ雪まつり(ペットの里)もあるようですけど仲良くやります?」って聞いたら「独自でやりますので関係ありません」だって。そこだけしっかり答えるんだなぁという不思議な回答。で、勝手に想像しました。「いわて雪まつり」の言葉を使わせてほしいと懇願したことがきっかけでペットの里(滝沢市)に対して焦り始めた雫石町。兎にも角にも「小岩井農場」に復活イベントを委託したんじゃなかろうか?というイメージが脳裏から離れません。今からでも間に合います。ペットの里と仲良くやって滝沢市×雫石町で岩手県を盛り上げませんか?

ALLいわて雪フェスティバルの会場となるペットの里キャンプ場の風景(2022/12/31撮影)

アプリとキャパシティ

2022年12月:「ALLいわて雪フェスティバル」の公式サイトがクリスマス当日に公開されました。それどころか小岩井農場でも「雫石冬フェスタ」が開催されます。ってことは、なくなったはずの雪まつりが2つに増えちゃったわけです。たった2日で作ったNocodeツール製アプリがもたらした奇跡。わらしべ長者レベルも中級といったところでしょうか。もう青天井レベルで拡大していきます。
とはいえ、teco自身を冷静に見つめ直す時期ももうそこまで来ていたのでした。

キャパオーバー

2022年大晦日:正直にお話すると、雪まつりに関わる皆さんの行動力が半端なくてビビってます。残された準備期間でこなせる規模じゃないんです。とにかかくデカいんです。にもかかわらず前へ進み続けるその原動力って何だろう?岩手県の冬の風物詩を復活させたい一心?ペットの里の殺処分ゼロを目指す想いがなせる技?子供たちの健やかな成長をサポートしたい親心?日本を世界を平和にするための前哨戦?
いずれにしても言い出しっぺ(teco)が2日で作ったアプリではもうキャパオーバーなのも事実です。更なる進化のためにはNocodeツールに対する多面的なスキルアップが必要だとヒシヒシと感じる年の瀬を迎えていました。

キャパキープ1

アプリ「いわて雪まつりをペットの里で」に1つページを増やそうかと思っています。ボランティアを希望する方の窓口ページです。多分、tecoの実力ではアプリをもってしてもボランティアを集めることなんてできないのは分かっています。でもね、まだまだこのアプリに可能性が残されているって心の片隅で思っているんです。付け加えるだけなら何とかできるから。やってみてダメならそれはそれで良い経験だし。

キャパキープ2

2022年大晦日:アプリ「いわて雪まつりをペットの里で」が、一定の役割を終えようとしているのも否定はできません。それはそれで良いかなって思ってます。そんな時、ふとやるべきことを思い出しました。本業の建築模型つながりコミュニティ「もけると」で企画をしてみようかなと。
小さなデザインコンペを開催します。あれやこれや雪まつりに絡めようと思っていましたけど、キャパオーバーに陥りそうなことは想像できました。そこで、雪まつりとは切り離して「もけると杯2023」というアプリを作ってみました。実はこれ、アプリ「いわて雪まつりをペットの里で」を改良して1日で作りました。2023年1月14日までは試運転。興味を持ってくれた皆さんの意見を参考に改善を進め、2023/1/15から正式に作品募集を開始します。ちなみに、ちゃっかり審査員に「ペットの里」のお二人も加えています。誰でも応募できちゃうのでドシドシ応募してね!

雪まつりアプリを改良して作った「もけると杯2023」https://compe.mokeruto.jp/

まとめ

ここまでお読み頂き感謝です。Nocodeツール製アプリがきっかけでこの8ヶ月間いろんなことを経験させてもらいました。キャパオーバーを経験し、勉強不足を猛烈に反省していた2022年の年末。でも、決してマイナスイメージで年を越すわけではありません。幸いにもNocodeツール“adalo“を1月下旬の3日間でしっかり学べる「NocodebootCamp」の募集が始まったんです。今まで以上にNocodeツールを活かし世の中をハッピーにできるスキル獲得のために鍛えてもらいます。

最後に、「ALLいわて雪フェスティバル」も「雫石冬フェスタ」も素晴らしい冬の風物詩になることを祈っています。遊びに来てね!

ありがとうございました。

登場した関連サイト

8か月でできたアプリ(試験運転中も含む)

相談ができるコミュニティ

これまでに参考にした書籍

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