今回は「NoCodeCamp」というノーコード専門のオンラインサロンに参加している「ゴロさん」にお話を伺いました。
普段は外資企業で営業技術として働いているゴロさん。
プログラミングが苦手だったにもかかわらず、ノーコードならばできるかもしれないと希望の光を見出し、NoCode Campに参加しました。
ノーコードの仲間たちとの関わりの中でたどり着いた目標とは、そして思いを形にする行動力はどこから来ているのでしょうか!
【ゲストプロフィール】
ゴロさん(@GGoroyam)
現職は外資営業技術。中小企業効率化コンサル。ノーコードと手作りIoTで中小企業のモノづくり工場をアップデートしている。個人で中小工場の事業承継(個人M&A)に挑戦中。Notionを使った無料社内ポータルをリリース予定。後継のいない工場への支援に積極的に参加している。
ノーコードキャンプに積極的に参加!できることを知るために
本日はよろしくお願いします!
ではまず、今ゴロさんはどのようなお仕事をなさっているんですか?
仕事とノーコードは同じ文脈にある
スウェーデン系の外資で、営業技術をしています。
プラント向けの機械を扱っていて、今は石油化学プラントと取引をしています。
営業職ということは、企業の課題にアプローチするお仕事をされているんですね。
ソリューションを提案するので、半分コンサルのようなイメージですね。
実はノーコードも似たような文脈にあると思っています。
え!?どういうことですか?
コンサル経験やお客さんのお話を聞くって「要件定義」と似ていると思うんです。
ノーコードでアプリケーションを開発する経験や副業でやっている中小企業の工場の業務改善なども、今の仕事にフィードバックしてますね。
ノーコードも含めて、ゴローさんの中で循環しているようなことでしょうか
そうですね。全部が良くなる方向で回って活かしあっているような気がします。
ノーコードは今の仕事にも活用しているから、そういう意味では全部が活きている感じです。
その中で、ノーコードで3つぐらいアプリケーションを作っているんですよ。
ノーコードができる人だと勘違い!?相談からチャレンジへ
3つも開発してるんですか…!
どういったサービスなのでしょうか?
一つはGlideで開発した、営業さんの顧客をマッピングする営業管理アプリです。
マッピングされた顧客から営業レポートや顧客情報を表示できます。
営業レポートまで表示できるのはすごい…!
営業レポートはアプリ内で記載して報告までできますよ。
NoCodeメディアでも『Glideで営業管理アプリを作ってみた』という記事を書かせていただきましたね。
おかげさまで人気記事になっているようで笑
ゴロさんの記事はやっぱり需要がすごくあるんですよ!
実際、マーケティングツールや営業管理システムはどんどん普及していますから。
ゴロさんのサービスは、まさに必要とされるアプリですね!
作ったものが実際に使ってもらって、喜んでもらえるのが一番嬉しいですよね!
ノーコードの話をあちこちでしていると「ノーコードができる人だ」と勘違いされてしまい相談が来るんですよ。
すごく頼りにされてるんですね!
「NoCodeCamp」の中では全然できないほうなんですが笑
相談が来てサービスを作ったんですが、次は「バージョンアップしよう!」という話もしているんです。最近はいろいろとチャレンジしてますよ。
相談などで活かせる場があると、作り甲斐がありますね。
そのノーコード開発の土台となっているNoCodeCampの場を、ゴロさんはどのように活用しているんでしょうか?
「悩んだら相談する」という場として一番活用していると思います。
ノーコードでできることを知るために、ウェビナーには極力参加するようにしています。
このNoCodeメディアにも記事制作でお声がけいただきました。
メディアやWebページ、企業のホームページの作り方などをメインに学ばせていただいています。
ノーコードによる開発だけでなく、幅広い内容を吸収しているんですね!
事業継承に対するゴロさんの熱い想いとは!?
他にもゴロさんが力を入れていることや、これまでに想いを持ってやってきたことなどはありますか?
事業承継によるM&Aへの取り組みですね!
なぜ事業承継のM&Aに注力しようと思われたのでしょうか?
日本の技術が失われることや中小企業が弱っていくのが辛かったんです。
だから、中小企業の工場の支援や地方を活性化させていこうとする企業のサポートをしていこうと思いましたね。
あとは中小企業のお手伝いをきっかけに「ご縁をつなぐため」です。
中小企業をサポートしたい気持ちと、サポートしていたらご縁がつながるだろうと思っています。
なるほど…!
いつ頃からM&Aや事業承継に対しての想いが出てきたんでしょうか?
学生時代からお手伝いしている先生がベンチャーを立ち上げてからですね。
すごくエネルギー効率は良いけれど、ものすごくスピードの遅い省エネ機器のようなものを創りましたが、まだ世には出ていないんです。
世に出てないと言うと、開発からどれくらいの期間が経ってるんでしょう?
実は20年来になるので、ずっと世に出したいなと思っているんです。
20年ですか…!?
そうですね。
そもそも環境調査が前職だったので省エネは好きだったんですよ。
今でも省エネ提案とかはしているので、そういった経緯からからはある種つながっていると言えますね。
ノーコードで作った「企業ポータル作成中」で社会の役に立つ!
事業承継は企業によって課題がさまざまあると思います。
例えば後継者がいなかったり、黒字倒産みたいなものもあったり…。
ゴロさんは事業承継で感じる課題などは何かありますか?
中小企業のIT化推進にあたって、情報共有が出来ていないことを目の当たりにしましたね。
そのとき中小企業のIT化促進のために、notionとAirtableで「企業ポータル」の作成を思いつきました。
企業ポータルの作成はどこまで進んでいるんでしょう?
「Startupweekend」というノーコード×地方創生をテーマにしたNoCodeCamp内のイベントでチームを作ってまして。そこで続けていますね。
ノーコード開発よりも”役立つ方”が好き!
Startupweekendではnotionを使ったチーム作りをしたんですが、notionが良すぎて色んな方におすすめしてます!
実際、副業のクライアントさんにもnotionをおすすめして、使い始めているようです。
自分でnotionを使ったサービスを開発して提供するのではなく、あくまでも”おすすめ”なんですね。
はい!作ることよりも、役に立つことの方が好きなんですよね。
実際に社会で使ってもらいたいという思いがすごくありますからね。
ゴロさんはご縁と課題解決のためのサポートを大切にされる方だなとお話を聞いてて感じました!
中途半端な人間だからできる接着剤という役割
M&Aもノーコードもライフワーク兼趣味を実現している感じですね。
普段のライフワークや、やりたいことの想いを実現できているのはうらやましいですね。
好きなことをやっているのでストレスはあまりありませんし、仕事はずっと好きです。
とはいえ、もともと社内の人間関係はあまりうまくいかないんですよね笑
そうなんですか…!?
どう解決していたんですか?
社員は合わないから自分に合う場所を作らないとだめだと思いました。
ただ、自分が中途半端なスペックだというのは分かっていたので中途半端なスペックでできることは何かとずっと考えていたんですよね。
いろいろ考えた結果、接着剤としては働けるなと思ったんです。
接着剤、ですか?
自分より頭良い人や得意な人をくっつけてシステム作ったら、それって会社じゃん!と思ったんですよ。
なるほど!!確かに組織形態は会社と同じですね!
僕自身がいろんなAPI人材をつないでアプリケーションを作っちゃうSaaSみたいな存在と考えると、社長しかないなと
その発想になったのは本当にすごいです!
僕も尖ったものはないし、かといって社員も全然だったので共感しながら聞いていました!
起業をしようとも思ったのですが、モノづくり系のスタートアップはIT系よりも難しいんです。
そこで個人M&Aという考え方に出会って、起業ではなくM&Aという発想になりました。
今あるものを上手く使って自分の強みを見出していくという発想は、もっと多くの人に広がってほしいですね!
ノーコードでの新しい出会いと関係性
そもそもノーコードに触れようと思ったのは、プログラミングか何かを勉強されていたのですか?
プログラミングが苦手だった!?ノーコードで見えた希望の光
学生時代は理系だったので、どうしても少しはやらなくてはいけなくて。
デバッグなど細かいことは全然できなかったので、プログラミングはもう諦めていました。
ですがノーコードを触ってみると希望の光が見えたのでNoCodeCampに入らせていただきました。
ノーコードは僕と性格がマッチしていると思いますね!
プログラミングの知識があったからこそ、ノーコードの理解もしやすかったですか?
そうなのかもしれないです。
プログラムの概念的なところは大雑把に分かるので、もしかしたらそれが役に立ったのかもしれないですね。
実際にNoCodeCampに入る前と入った後で、ギャップなどはありましたか?
最初は何かアプリ作れたらいいなとか、どんなものか知ればいいな程度に思っていました。
だから、サービスを作って人のお役に立てるようになっているということは予想だにしないことでしたね。
今後、問題解決のツールとしてノーコードが浮かぶようになって欲しいです。
素晴らしい人たち、アクティブな人たちなど、今まで触れてこなかった人たちに会えて良さを吸収しています。それがすごく嬉しいです。
アクティブな人たちが相談できる相手としているというのはありがたいですよね。
大きいですね。
ノーコードの専門家の数が圧倒的に増えたので、ものすごく安心感があります。
中途半端でもなんとかなる、逆に中途半端だから人と人をつなげる役割ができるということですね。
ノーコードで「ITの民主化」を実現したい
ノーコードに入る前と入った後では、ガラッと周りの環境や関係性が変わっているんですね。
提案できることがだいぶ増えていると思います。
もし自分ができなくてもソリューションがかなり増えました。
それが仕事になって、誰かの仕事を発生させることもできる。
困っている人をつなぐというのは、それこそ接着剤としてまさしく自分がやるべきところなのかなと。
そういう接着剤になれているのは嬉しいです。
ご縁をつなげて困ったことを解決して経済が回り、役に立てる場を作れるというのもまた嬉しいですね。
自分が作れなくても何かいろいろ役に立てる、ただ知見が広がるだけでも誰かの役に立てるということを発信したいですね。
今後はノーコードでどういったことを実現していけたらいいと思いますか?
バックオフィス系、実務系ですね。
さっき言った企業ポータルを楽に作れるようなものは、バックオフィス系の発想かなと思います。
ITの民主化が可能であることをみんなにどんどん伝えていきたいです。
自分が一番そこに救われたので、みんなに広めてあげたいという想いはありますね。
時代の隙間をノーコードで埋める!
思いを実現していくうえで、自分がこういうふうになりたいという未来像はありますか?
オーナーや経営者なのですが、ノーコードを活用した新しい形をデザインできればと思います。
中小企業のモノづくりは大企業と比べて身軽に動けます。
ノーコードを導入することによって、高価なお金を払わないとできなかったシステムが身軽にできるという状況が生じてきています。
ノーコードによる時代の隙間が生まれたのはチャンスだと思っています。
積極的に進めていきたいです。
中小企業がシステムを簡単に導入できて、強くなっていくのはおもしろいですよね。
小さな企業がいくつか集まって、フレキシブルに繋げられるITを駆使して、分断化されないゆるい繋がりの企業体のようなものができると思います。
分断化されない企業体が中小M&Aをする意味合いなのかなと。
ITをフレキシブルに使えるようになれば、世の中に価値を出していけるんじゃないかと思っています。
興味はあるけどノーコードに踏み出せずにいるあなたへ
「ノーコードって難しそう」という人もいます。
そういう人たちに、一歩踏み出せるようなアドバイスをいただけたらありがたいです。
まず何でもいいから触ってみることですね。
Excelの代わりにAirtableとか、Wordの代わりにもしくはファイル整理の代わりにnotionとか。
そこから始めてみるのがおすすめです。
何かの代わりに使ってみるのはハードル低そうですね!
まず感覚的に分かってくると、できることが増えます。
アンケートフォームを作ってみるだけでも、地図をつけるだけでも十分アプリケーションですよ。
触ってみて理解していけば、心の敷居は徐々に下がってくると思います。
そうしているうちに「何か作りたい」「これができるんじゃないか」という発想が出てくる。
そのときにまたアプローチする。そこからでいいんじゃないかな。
ありがとうございます!
普段の中から入れ込んでいく方法はぜひ皆さん知って欲しいですね!
ありがとうございました。